プリツカー賞に坂茂氏 2年連続日本人建築家が受賞。
昨日(2014年3月25日)にニュースが入ってきました。
2012年、京都大学の山中伸弥氏が日本人で19人目のノーベル賞を受賞したのは記憶に新しいですね。
建築界のノーベル賞といわれる賞:プリツカー賞。 どんな賞で、世界では、日本人ではだれが受賞しているのでしょうか。
ハイアット財団のトップであるトーマス・J・プリツカーは「摩天楼の生まれた地であり、ルイス・サリバン、フランク・ロイド・ライト、ミース・ファンデル・ローエなどたくさんの建築のレジェンドによってデザインされた建築でみたされた都市、シカゴの人間として、わが一家が、建築に造詣が深いことは当たり前のことである。」(プリツカー賞HPより抜粋)と説明しています。
世界的な建築賞として、RIBA(王立英国建築家協会)ゴールドメダルやAIA(アメリカ建築家協会)ゴールドメダルなどありますが、ホテルチェーンのオーナー一族が持つ財団が世界有数の建築賞を提供し、10万ドルもの副賞があるというところが建築界のノーベル賞と言われる所以でしょうか。
なお、日本で最も権威がある建築作品賞といわれるのは「日本建築学会作品賞」で、毎年数作品が選ばれています。
多くの受賞者が日本でも作品を手がけられています。
中でも今注目は新しくなる「新国立競技場」の国際コンペで勝利したザハ・ハディド氏でしょうか。
景観や総工事費の問題で右往左往している感はありますし、個人的には好みのデザインではない(ザハ・ハディド氏のデザインや作品が好みでないわけではないのですが・・・。)ので少し複雑ではありますが、やるからには世界的な建築家として十分な力を発揮して欲しいと思いますね。
「広島平和記念資料館本館」の設計者で、原爆ドームを軸に据えた平和記念公園のマスタープランを策定した丹下健三氏は広島の人々にとって最も有名な建築家でしょう。
世界で39名の受賞者のうち、7名が日本人。これが多いか少ないかは主観にもよりますが、国別で言えば多いと言えますね。
世界的に日本の建築作品のレベルは非常に高いと認識されており、日本でそれほどメジャーでない建築家の作品でも海外の雑誌に取り上げられたりしています。日本人があまり意識していない日本人らしい価値観や美意識などが西洋人の琴線に触れるところもあるようです。
「3年連続日本人建築家がプリツカー賞受賞!」なんてこと。さすがに起こらないですかね。
来年も楽しみです。